<案内>
10世紀の半ば、一時期東国の覇者となった平将門の史跡と、筑波山南麓に広がる、この地方最大とされる八幡塚古墳群、そして常陸国筑波郡衙の正倉院として復元された平沢官衙遺跡等を見ます。乱の元となった領地争い、将門拠点の鬼怒川、小貝川の湖沼地帯と、彼の叔父達が支配した豊かな筑波南麓を巡るバス見学会です。
<報告>
晴天に恵まれ、募集人員を大幅に超える参加者を乗せたバス見学会は、本館第3展示室特集展示の旗本本多家に縁のある取手市長禅寺から始まった。
この寺は将門が勅願所として創建したと言われ、境内に建つ三世堂の特別公開日であり、坂東、秩父、西国の100観音を拝観することができ、江戸初期に小貝川をせき止め干拓が行われた福岡堰跡や、拝殿に風格のある茅葺屋根を持つ国王神社、将門の本拠地とされる島広山、頭など一部失われている室町時代初期の薬師如来の展示がある千代田町資料館、全長90mの前方後円墳である八幡塚古墳と近傍にある円形墳、筑波山の麓にある平沢官衙遺跡の倉庫群などを鑑賞できた一日であった。
見学コース
勝田台駅 → 長禅寺 → 福岡堰 → 国王神社 → 石井の営所跡(島広山)
→ 石井の井戸 → 八千代歴史民俗資料館 → 八幡塚古墳 →
平沢官衙遺跡 → 取手駅 → 勝田台駅
(解散はJR取手駅 および 京成勝田台駅)
案内会員 田中巖 野平和男
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