2023年度 歴博歴史の旅・見学会

歴博歴史の旅   会員による会員のための見学会
5 月 9 月 11月 2 月 3 月





歴博歴史の旅

実施年月日  テーマ 講 師
2023年度は中止します。





会員による会員のための見学会



実施年月日  見学会名 備考
2023年 5月27日(土) 佐倉の日本遺産を巡る
-北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み-
参加:27名

佐倉高校は、堀田正倫が「佐倉中学」として建設、地域交流施設には藩校時代の書籍が多数保存されている。貴重な『ハルマ和解』『ドウーフ・ハルマ』『ホッタイン博物誌』や孔子像、東郷平八郎関連資料、部活である滑空部の様子などを見ることができた。順天堂記念館には、佐藤泰然一族の紹介や当時の手術料金表が展示されていた。旧病棟跡地の公園には、泰然と舜海の顕彰碑が並んで建てられている。松林寺では、住職により阿弥陀堂の扉が開かれ、土井利勝父母夫人供養塔や寺開基や秘仏の話を聴くことができた。明治期に建築された商家の住宅を見たのち、最後の麻賀多神社では、堀田正愛着用の甲冑が奉納されており、堀田家とのつながりの深さを感じさせる見学会であった。
なお、見学会で見た顕彰碑文は下記の文献で確認できる。
 佐藤泰然 日本医史学会・国立歴史民俗博物館 編 『佐倉順天堂』 日本医史学会・佐倉市役所
 佐藤舜海 佐倉市総務部行政管理課 『佐倉市史研究 11号』 佐倉市
コース 京成佐倉駅南口(集合場所) → 千葉県立佐倉高校記念館・地域交流施設 → 佐倉順天堂記念館 → 佐藤泰然・舜海碑 → 全農家畜衛生研究所(旧農事試験場跡) → 旧堀田邸 → 三谷家住宅 → 石渡家住宅 → 土井利勝父母夫人供養塔(松林寺) → 堀田正俊・正睦・正倫墓(甚大寺) → 新町おはやし館 → 旧今井家住宅 → 山口家住宅 → 旧平井家住宅 → 麻賀多神社(解散)
集 合 京成電鉄 京成佐倉駅南口 13:00 解 散 麻賀多神社 17:00
案内会員 谷中 直樹、鷲見 博史 参加費 500円

千葉県立佐倉高校記念館前で説明を聞く

佐倉順天堂記念館

旧堀田邸へ向けて行進中

旧堀田邸

旧堀田邸の庭園にて

三谷家住宅

土井利勝父母夫人供養塔前にて(松林寺)

甚大寺

堀田正倫墓(甚大寺)

山口家住宅





9月

実施年月日  見学会名 備考
2023年 9月22日(金) 国府台合戦の古戦場から矢切の渡しで柴又へ 参加:26名
曇天のなか始まった見学会は、太田道灌が築いたとされる国府台城跡から始まった。冷たい羅漢の井に手を浸し、紫煙草舎に向う階段の横の木に古き風習の辻斬があった。6世紀後葉の前方後円墳である明戸古墳では、石棺の高さや、石棺蓋石が夜泣き石の台座となった理由などが話題となった。中世千葉氏の解説を聞いた後、神仏分離にもかかわらず、寺横に大きな神社のある本久寺で六地蔵の解説を聞いた。天候の配慮から予定見学の一部をカットしたが、渡し船や、京成線高砂駅で京成本線に乗換のため改札を出てまた入るというめったに無い体験もでき、楽しい見学会であった。
コース JR市川駅 →🚌→国府台病院下車 → 里見公園(国府台城跡 → 羅漢の井 → 紫煙草舎 → 夜泣き石・里見群亡の碑 → 明戸古墳石棺)→ 本久寺 → 矢切大坂 → 矢切の渡し → 柴又帝釈天(以後自由行動)→ 京成柴又駅
集 合 JR市川駅北口 12:30 解 散 京成柴又駅 15:40
案内会員 浅生 武治、三橋 俊一、鷲見 博史 参加費 500円(バス220円と渡船200円は別途自己負担)

里見公園入口にて行程説明

羅漢の井の湧き水

北原白秋の庵(紫煙草舎)

夜泣き石

里見群亡の碑

明戸古墳石棺

本久寺

矢切の渡し

帝釈天

寅さん像





11月

実施年月日  見学会名 備考
2023年 11月14日(火) はにわの宝庫・芝山古墳/火盗難除の
仁王尊ウォーキング
参加:27名
芝山千代田駅前で円筒埴輪、家形埴輪や人物・動物埴輪の発生時期や配置の説明を聞いて、バスで現地に向かう。最初の見学地、前方後円墳の姫塚は前方部と後円部の高さがほぼ同じで、古墳北側に外向きの行列埴輪であること、横穴式石室が前方部である事の説明があった。配布された資料では殿塚の石室は後円部である。殿塚は周溝の確認だけではにわ博物館に向う。はにわ博物館では学芸員から丁寧な説明があり、特に、埴輪の原料は主として凝灰岩砂岩であること、塗料として白・赤・青・黒などが使われていること等の話があった。観音教寺では立派な三重の塔と対面する位置に古き茅葺の不動堂があり、火事・泥棒除けの仁王さまとして信仰を集めた。残念ながら嘉慶2年(1388)造立された仁王尊を拝顔することができなかったが、『芝山町歴史と文化財』によれば、阿形の像高177㎝、吽形は183㎝の寄木造の像と示してある。今回も沢山の知識を得られた見学会であった。
コース 芝山千代田駅 →(バス)→ 殿塚姫塚古墳 → 大宮神社 → 芝山古墳・はにわ博物館 → 観音教寺(芝山仁王尊)→ 文化センタ前 →(バス)→ 成田空港第2ターミナル(流れ解散)
集 合 芝山鉄道線 芝山千代田駅 12:30集合 解 散 成田空港第2ターミナルビル 16:50
案内会員 大野 吾一、鷲見 博史、野平 和男 参加費 500円(入館料込み)

集合:芝山千代田駅前

殿塚・姫塚へ、はにわがお出迎え

殿塚後円部と周溝

はにわ博物館にて学芸員さんの説明を聞く

芝山公園脇の復元古墳

観音教寺の本堂と宝物殿

三重塔と石碑

仁王門

不動尊

芝山文化センター前での見学会総括





2月

実施年月日  見学会名 備考
2024年 2月21日(水) 港区立郷土歴史館と周辺を歩く 参加:23名
白金台駅の近くに建つ港区立郷土歴史館(旧公衆衛生院)は、1938年建築家 内田洋三により設計されたゴシック風デザインの建物との説明を受け、4Fの旧公衆衛生院講堂を見学した。広さは歴博講堂の半分程度で定員340名、建築当時のレリーフや開始時間迄を知らせる表示灯等が興味を持たせた。港区立郷土歴史館の展示室は全室写真撮影禁止であるが、売店で『常設展示図録』を購入できる。自然教育園では、この地の歴史を、江戸時代の松平讃岐守下屋敷時代から詳細に説明され、園内の土塁で囲まれた地域が中世の「白金長者の屋敷跡」と思われていたが、海軍弾薬庫跡ではないかとの説明に納得。残念ながら雨の散策であったが、セツブンソウやウグイスカグラの花が見られた。東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)も内部での写真撮影は事前予約制とのこと。内部の壁、床、調度品など、一部屋毎に変わっており、宮家の華やかさがうかがえ、一見の価値がある見学会であった。
コース 地下鉄三田線・南北線 白金台駅 → 港区立郷土歴史館(旧公衆衛生院)→ 国立科学博物館付属自然教育園 →東京都庭園美術館(旧朝香邸)
現地解散→ JR・地下鉄目黒駅 叉は地下鉄三田線・南北線 白金台駅
集 合 地下鉄三田線・南北線白金台駅2番改札口 13:00集合 解 散 JR・地下鉄目黒駅 17:20
案内会員 小池 裕、林田 秀孝 参加費 65歳以上  700円(入館料240円を含む)
65歳未満 2,000円(入館料1,670円を含む)

集合:白金台駅

参加記念写真(港区立郷土歴史館前にて)

港区立郷土歴史館前にて説明を聞く

旧公衆衛生院の講堂にて

旧公衆衛生院の羊のレリーフ

高輪築堤の石

国立科学博物館付属自然教育園にて説明を聞く

東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)





3月

実施年月日  見学会名 備考
2024年 3月30日(土) 江戸城三十六見附を歩く
      牛込見附から赤坂見附へ
参加:24名
「見附」、「御門」「木戸」の役割は同一、との説明のから始まった。咲き始めた「ソメイヨシノ」や「ヤマザクラ」の花見宴会の間を邪魔しないように歩を進める、外堀に沿って残る五ヶ所の見附の見学会である。説明者の見附の築造に関する年代や築城者、外堀の構築史など、詳細に聞くことができた。四ツ谷駅舎下の保存遺跡と説明板・赤坂見附の石材切出し刻印はゆっくりと見に行きたい所である。
コース JR飯田橋西口改札 → 牛込見附 → 外堀公園 → 市ヶ谷見附 → 四谷見附 → 聖イグナチオ協会 → 喰違見附 → 紀尾井坂 → 清水谷公園 → 弁慶橋 → 旧赤坂プリンスホテル → 赤坂見附 (現地解散)
集 合 JR飯田橋駅西口改札口(新宿寄り)
13:00集合
解 散 赤坂見附 16:00
案内会員 林田 秀孝、三橋 俊一、浅生 武治 参加費 500円

牛込見附で説明を聞く

牛込見附付近の満開の桜

市ヶ谷見附で説明を聞く

JR四ツ谷駅地下展示
(江戸城外堀史跡展示広場)

尾張藩邸跡の石碑と紀尾井亭

喰違見附

喰違見附を人力車が走る

清水谷公園で説明を聞く

紀伊藩徳川家屋敷跡(中屋敷)

旧赤坂プリンスホテル

赤坂見附の石垣と刻印

赤坂見附での記念写真









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